2011-08-31

タジンの関係

      
      
今さら言うまでもないと思いますが、
わが家の辞書に流行という文字はありません。
      
事例その1:地デジの対応は7月に入ってからだった
(これは流行じゃないか)。
      
事例その2:Blu-ray Discレコーダーは持ってないが
カセットデッキとVHSデッキはまだ現役だ。
      
事例その3:いまだに3D映画を観たことがない。
      
事例その4:もちろん二人とも携帯はスマホじゃない
(ちなみに言っとくと、二人の業界のスマホ普及率は98%以上!
体感では)。
      
事例その5:……アプリ??ワイハイ??
    
etc.etc.……
      
いや、もちろん、
たまにはそれらしいものに乗っかることもあります。
今年に入ってFACEBOOKを始めたり、とか。
でも少なくともFACEに関して言えば、半分は仕事のためであり
“あえて流行に身を投じてみた”という意識。
踊らされるんじゃなく、意識的に利用しているというか。
まあ、そういうことにしておいてください。
      
とそんなわけだから、このブログでも
今年の夏のヘビーローテーションは素麺とYES!
なんて素っ頓狂なことを書いたりするわけです。
      
こんなわが家にも正真正銘の“流行りもの”がやってきました。
それはタジン鍋。
とんがり帽子みたいなカタチしたアレです。
      
すみません。
流行りものは流行りものでもずいぶん前の流行でしたね。
まあ、いいじゃないですか。
      
なんたってこのタジン鍋、
じつはマリーンズ友達のK夫妻からいただいた品
(ありがとうございます)。
こちらのご夫妻、特に奥様は
世界中、しかも「フツー行かねーだろー」
という土地を旅してまわるコスモポリタン。
タジン鍋がブームだとか廃れたとか、
そんなことはちっちゃい日本の中だけの話。
もっと世界的な視点で選んでいただいたに違いありません。
モロッコあたりじゃ何百年(何千年?)も前から大ベストセラー。
そもそも“流行りもの”なんて書くこと自体、失礼でした。
ごめんなさい。
      
というわけで使い始めたタジン鍋。
これがやたら便利でびっくりなのであります。
      
蒸し料理はもちろん、ちょっとした煮込み料理もできます。
ちゃんとした料理以外にも
ちょっとジャガイモを茹でたい時にタジン鍋で蒸したり、
季節的にはトウモロコシを蒸したり。
お湯をわかす手間がかからないのがうれしい。
      
それこそブームの時は
「蒸し料理だけでしょ。無視無視。」てな感じでしたが(とほほ)
いざ使ってみると、思っていた以上に
いろいろなことができるので大活躍。
もう一つ、ものぐさ亭主的には
鍋のまま食卓に出せるのもポイント高し!
     
定番の豚バラ肉と野菜の蒸し物。













                         
もちろん魚もいけますし、ソーセージのグリルだって。
          
そして先日作ったのが……













                              
上にピーマンやらハーブやらのっかっているので
よくわかりませんが













                              
ロールキャベツ。
      
トマトソースで蒸し煮しました。
イタリアンパセリやコリアンダーなどハーブを利かせ、
そしてモロッコ料理に欠かせないという
クミンシードを少し練り込んでいます。
これを入れると一気に異国情緒満載。
う〜んモロッコ風。
実際にはチュニジア風も中東風も
区別はつかんのですが。
      
ついに作った! タジン鍋でロールキャベツ!
コレがホントの「モロッカン・ロール」!
      
……パートナーよ、すまん。
こないだの夕食をロールキャベツにしたわけは
ただこのダジャレが言いたかっただけなのだ。
まあ、わたしの立てる献立なんてこんなものです。
               
「モロッカン・ロール」。
言わずと知れたBrand Xのセカンド・アルバム。
北アフリカの民族音楽とロックン・ロールの融合!みたいなタイトルですが
中身はぜんぜん関係ありません。
いきなり1曲目がサンスクリットの歌とシタールの早弾きでインド風。
「Malaga Virgen」はスパニッシュだし。
確かにBrand X史上最もエキゾチックな雰囲気のあるアルバム。
でもどの辺がモロッコ?という疑問も。
しかも異国情緒だけにとどまらず
一発録りアドリブ大会やらプログレ的展開を見せる曲など
ハンパなくバラエティに富んだ内容です。
いつも言うけど、凡百のジャズ・フュージョン的
セッション垂れ流しとは一切無縁の音楽。
ある意味最もBrand Xらしいアルバムかも。

















                          
以前も書きましたがBrand Xの音楽って“ごった煮”なんですよ。
どこそこの民族音楽がどうだとかこうだとか、
へんな理屈こねるより、
楽しそうだから何でもやっちゃおうぜ、的なノリというか。
で結局タイトルが意味不明になっちゃったりする。
というか深く考えてないんでしょうね。
      
なんたって名前が「Brand X」。むりやり日本語にしたら「銘柄不明」。
これもおそらく何も考えないで付けた名前なんでしょう
(一説には、スタジオの機材リストに記載されていたのを
たまたま目にして決めちゃったのだとか)。
しかしこれがうまいことハマりました。
      
もう何やったっていいんです。
どんなタイプの曲やったっていいし
どのメンバーが抜けて誰が入ってきてもいいし。
だって「銘柄不明」。
守るべき“ブランド”が存在しないんですから。
      
事実、メンバーが入れ替わり立ち替わりしながら
いろんなタイプのアルバムを作っていきます。
正調JAZZROCKアルバムから
フィル・コリンズが歌うPOPナンバー入りのアルバムまで。
      
ただし。
モロッコ料理にクミンの香りが欠かせないように、
Brand Xに唯一欠かせないのが、
わが心の師パーシー・ジョーンズのベースでしょう。
私見に偏っているかもしれませんが、これだけは譲れないところです。
事実、Brand Xの歴史上彼が一曲も参加していないアルバムはありません。
ジョーンズがピリッとスパイスを利かせて、Brand Xと名乗るなら
あとは何をやってもBrand Xの音楽なのであります。
      
「Unorthodox Behaviour」から「Manifest Destiny 」まで。
編集版・海賊版も含めて。
フェイバリットはその時々の気分で変わったりしますが
それぞれに良さがあり、味わいがある。
      
わたしは全アルバム、一枚残らず、大好きです。
      
タジンも、Brand Xも、何でもアリ。
      
だからこそ、おもしろいのだ!
      
      
      
      

2011-08-18

ヘビーローテーション

      
「また物騒なところから名前持ってきたもんだなあ」と思ったのが
今や国民的アイドルとなったあのグループを初めて知ったときの感想。
『秋葉原』が語源とはつゆ知らず、当然の如く
旧ソ連の自動小銃『AK47』を連想してしまったわけですが、
今年の春ごろ「カチューシャ」なんて曲を耳にするに至って
個人的にやはりこれは確信犯であると認定。
カチューシャといえば
同じく旧ソ連軍の多連装ロケット砲のことじゃないですか(注1)。
      
実際、彼女たちのファンの中には
「アーカーべー」と発音する人もいるとかいないとか。
このあたりのオタク心をくすぐる小技までいちいち憎い。
いやはや、恐るべし。
      
おっと、べつに彼女たちのことが書きたいわけじゃありません。
わたし自身はキョンキョン以来時間がピタリと止まってしまった、
もはやアイドル不感症のおじさん。
語る資格もございません。
      
さてさて、ようやく本題。
ヘビーローテーションのはなしです。
      
それにしても連日暑い暑い日が続きます。
なんでも猛暑といわれた去年をも上回る暑さとか。
いくら夏は嫌いじゃないといっても
ただでさえ脂っこいものが苦手なお年頃。
さすがにのどを通るものも限られてきます。
      
そんな今の季節、わが家のヘビーローテーションは
ずばり素麺。
      
前振りが長かったわりにはおそろしく平凡な展開じゃねーか
とつっこんだあなた。
その平凡の中にこそ、凄みがあるというものですぞ。
      
子供の頃は「ええ〜? またソーメン〜」と
いつも母親にブータレたものでしたが、
この年齢になってつくづく感じる素麺のすばらしさ。
さらに作る側にまわってからは、よりいっそうその良さを実感します。
      
なんといってもうれしいのがゆで時間の圧倒的な短さ!
キッチンで汗だくにならずにすむのが本当にありがたい。
じつはこんなに料理人に優しい料理だったなんて
そりゃ、子供にゃわからんよなー。
      
しかもオール電化のご家庭なら電気代節約、
そうじゃないわが家でもキッチンが暑くならないから
エアコンの設定温度は高めでOK。
なんという省エネ料理。
東京電力は素麺に感謝すべし。
      
昔の人はこんな時代を予見していたのでしょうか。
いえいえ、今の時代が
昔のライフスタイルを必要としているでしょう。
子供の頃は平凡で飽き飽きしてたものが
今その価値を発揮する。
そんなものが他にもあるかもしれません。
      
もちろん、食べてもおいしい素麺。
さっぱりと食べたいときはさっぱりと。
食べ応えが欲しいときにはそれなりのアレンジも可能。
いろんな食べ方ができるので飽きません。
      
↓ 正統派から…













                              
↓ トマト素麺…

















                              
↓ ジャージャー麺風まで…

















                              
今日も素麺すすって先達の英知に感謝。
こんな時代だけど
日本人でよかったと思える数少ない瞬間ですな。
      
そしてじつはもう一つある
この夏のヘビーローテション。
      
こちらは英国の生んだ(ある意味)奇跡。
Yesの今年6月に出た新譜「Fly from Here」。

















                              
結成以来42年の長きに亘りプロレスのアングルの如く
離合集散内紛分裂加入脱退を繰り返し、
それでもなお不屈の精神でバンドを存続させる彼ら。
その名通りのポジティブ・シンキングの賜か。
今度はなんとジョン・アンダーソン不在&バグルズ組復帰で
「Drama」Yesの再現です。
なんというサービス精神!
Yes! We Can! はい!よろこんで!
       
というわけで
「Drama」信者でアンダーソン不要論者のわたしのようなファンを
ピンポイントでねらい打つ今回のアルバム。
断言しましょう。良いです!
      
90年代後半以降のここ数作は、
比較的アンダーソンの歌を中心にした楽曲が多く
どうも平板で印象の薄いものでした。
しかし今回は一転。
組曲形式の曲を核に据え、
アルバム全体を起伏のあるドラマチックな演出で聴かせます。
なんといっても、“「Drama」でやり残したことを成し遂げる”
という明確な目標があるので迷いがありません。
全盛期と同等、とまではいえませんが
過剰なアレンジや、スティーブ・ハウのギターも
“らしさ”が戻ってきました
(そう、今回は久々にハウが元気。
泣きのスティールギターに滂沱)。
      
確かにこの手法、今の耳で聴くには
アレンジはクサく音色は陳腐かもしれません。
それでも、これでもかと盛り上げ、音をぶち込み、
唯我独尊のリズム感で突っ走る。
これでこそYes。
      
洗練された歌ものなど誰も望んじゃいないのだ。
      
ちなみに今回ボーカルを務めるのは
“Journey Method”(注2)でひっぱってきた無名の新人
ベノワ・ディヴィッド。
でもJourneyの彼はクリソツでしたが
ベノワは驚くほど似てません。
      
曲調もトレバー・ホーン&ジェフ・ダウンズ組の書いたものなど
YesというよりどうしてもBugglesっぽい瞬間が
ちらちらと顔を覗かせます。
      
しかしそんなことは問題になりますまい。
Yesらしい熱い演奏があればそれはYes。
      
もうこのところ2ヵ月近く、休日ともなれば
まさにヘビーローテーション。
      
防音のため閉めきった部屋の中、
暑苦しい演奏にアンプの温度もぐんぐん上昇。
      
そしてもちろん、そんな時こそ食す素麺。
う〜んうまい!
      
日本人でよかった。プログレ者でよかった。
      
……結局、いつの間にかエアコンフル稼働。
先達のライフスタイルにはほど遠いわ……
      
      
      
─────────────────────────────
      
(注1)カチューシャ
わたしらぐらいの年代ならプラモでおなじみですね。
でも、なんてことないトラックの荷台に
発射台を載っけただけのその姿は
およそ子供の購買意欲を刺激するにはほど遠く、
模型屋の片隅にいつまでも売れ残っていましたが。
ただその箱の隅で燦然と輝く
Italeriのロゴがやけに眩しかったものです。
      
(注2)“Journey Method”
仲違いしたメンバーの代役をYouTubeで発掘、登用する手法。
Journeyが看板ボーカリストの代わりとして
無名のそっくりさんを抜擢して話題になったことから
わたしが勝手に命名。
しかしJourneyの場合そのあまりの激似ぶりに
過去を引きずりすぎとの批判も……
      
ちなみに、今回のアルバムに収録されている組曲は
「Drama」時代の没曲を発展させたもの。
そりゃあ昔の雰囲気も出るわけです。
セルフ・カバーは誰でもやってるけど、
過去のアイデアを出発点にアルバムまるまる1枚
作っちゃったってのは他に例がないのでは?
こちらはいわば“Yes Method”。
手っ取り早く全盛期のファンにもアピール!
今後安易に乱用されそうな予感……(曲が良ければ許すけど)
じつはパンドラの箱だった?
      
      
      
      

2011-07-31

BYE, BYE, BYE, Jellyfish

      
      
1994年、八木沢荘六が千葉ロッテマリーンズの
監督を辞するときに言った言葉が印象に残っています。
      
「(チーム成績を引き上げることはできなかったが)
伊良部秀輝を開花させられたことはよかった。」
      
チーム全体をマネジメントしなければいけない立場の人間が、
それも、惨憺たる結果の責任を取って辞めますという席で
言うようなことではないかもしれません。
      
しかもその言葉を放ったときの彼の顔が、
わたしには安堵感に包まれているかように見えたのです。
      
マリーンズいや球界の宝となるべき
巨大な才能を育て上げることこそ自分に課せられた使命であり、
それを成し遂げられて心からほっとしている──
そんな表情に見えました。
      
まるで辞任会見には似合わない表情。
むしろチームの低迷など、伊良部秀輝の成長という
大事の前では些細なことに過ぎないかのような……
      
勝てなかった監督に対する怒り、
しかし憎めない八木沢という人間の人の良さ、
伊良部秀輝というピッチャーに対する憧憬と期待。
      
この言葉を思い出すとき、
心の中にはいろいろな感情が入り交じります。
      
そしてこれからは
胸の詰まる思いとともに思い起こすことになるでしょう。
     
結局、その有り余る才能も
今ひとつ本人自身がもてあましたまま
逝ってしまった伊良部秀輝。
      
才能ばかりでなく、自分の性格や感情までも
もてあましてしまったのでしょうか。
      
残念でなりません。
冥福を祈ります。
      






















                       
↑ このはにかんだ笑顔を見ると泣けてくる。
 多くの人が言うとおり、悪童のイメージは
 照れ屋で繊細な性格の裏返しだったんだと思う。
 野球に関しても、そのダイナミックなスタイルとは裏腹に
 非常に研究熱心で投球メカニズムを緻密に考え抜くタイプだったとか。
 また、野球の話を始めたら朝まで熱く語る人だったとも。
 もしかしたら指導者としての才能も……
 そう考えると、なおのこと無念。
      
      
      
      

2011-06-24

I Hope, Once Again!

      
      
結局のところ、
FACEBOOKではプログレの話ができないことが判明。
      
いや、別に誰からも相手にされない状況を恐れなければ
何書いたっていいんですがね。
      
でもFACEBOOKやるからには人から『いいね!』と言われたい……
      
小さい。小さすぎるよ、自分。
      
というわけで小市民はブログで鬱憤を晴らすのであった。
      
相手を気にせず書きっぱなしにできる、ってのは
わたしの精神衛生上必要なことなのだと再認識した次第。
      
     
      
さて、プログレ、といえば。
      
今年もやってきました。
日本の夏。プログレの夏。
      
「PROGRESSIVE ROCK FES 2011」が開催されます。
      
今年のラインナップは、KANSAS、Wishbone Ash、PFM。
      
Wishbone Ashは置いとくとして(笑)。
巷のプログレファンはこのラインナップ、どう思っているんでしょう。
PFMでなんとか持ち直した!という感じなんでしょうか。やっぱり。
      
どうもコアなプログレファンからは
一段も二段も低く見られがちのKANSAS。
山田五郎さんも露骨に嫌ってましたしね。
      
その上、現在のメンバーに
ロビー・スタインハートとケリー・リヴグレンの
名前はありません。
      
それでも、わたし的にはめちゃくちゃ思い入れのあるバンド。
KANSASこそメイン!
全盛期メンバーだったらな〜という方も多いでしょうが、
わたしは現在のメンバーにも満足!
こういう人間は少数派なんでしょうね。きっと。
      
もちろん、KANSASをKANSASたらしめてきたリヴグレンの作曲能力や
スタインハートの力強いヴォーカルが失われたのは
本当に大きな痛手です。致命傷と言ってもいい。
KANSASは終わった、と思う人がいるのもわかります。
      
しかしそれでもなお、今のラインナップに少なからず期待してしまうのは、
スタインハートの後釜にデヴィッド・ラグスデールがいるから。
前任者のバイオリンがフィドルっぽい響だったのに対して
ラグスデールのそれは、よりクラシカルで歌うような印象があります。
      
そしてなにより、彼はコンポーザーでもある。
      
自身のプロジェクトやKANSASへのゲスト出演など、マイペースでの
音楽活動は続けているとはいえ(そういえばProto-Kawはどうなった?)、
ほとんど半隠居状態のリヴグレン。
彼がそんな状況である以上、
KANSASが“現役バンド”であるためには
ウォルシュに曲作りのパートナーが必要なのです。
      
1995年、現在のメンバー+グレッグ・ロバート(キーボード)という
メンツで制作された「フリークス・オブ・ネイチャー」。
      
リヴグレンが1曲だけ楽曲提供している以外は
ウォルシュとラグスデールで作られた曲の並ぶこのアルバム、
当然、KANSASらしくない、プログレ風味が足りない、などなど
いろんな批判もあることでしょう。
      
しかし当時すでに懐古的なだけの再結成も
めずらしくなかったプログレ界において、
「KANSASはまだ新しい挑戦を続けているんだ……!」
とうれしい気持ちになったのはわたしだけでしょうか?
      
      
↓ 縦横無尽に駆けめぐるバイオリン、KANSAS史上最高にソリッドなギター。
 全盛期ような構築美はないもののパワーとドライブ感にあふれる好盤。
 「Hope Once Again」はパワー・バラードの名曲!













                         
2000年にはオリジナル・メンバー電撃復帰、
ファン驚喜のアルバム・リリース、なんてこともありましたが、
いわゆる企画モノだったのか長続きせず(このあたりの経緯は
詳しく知りませんが、思えば“全曲”リヴグレンの楽曲、
ボーカルのみでしか参加していないウォルシュ、など
不自然なフォーマットのアルバムでした)。
結局リヴグレン・ホープ・スタインハート離脱、
ラグスデール復帰で現在に至ります。
      
回り道はもういい。
ライブ・アルバムも十分聴いた。
やはりわたしの願いは、
新譜を出し続ける現役バンドでいて欲しいということ。
ココ、こだわります。
      
来日ライブ。
むろん楽しみですが
もういいかげん新作を出して欲しい。
いや、きっと出してくれるはず!
「フリークス・オブ・ネイチャー」を超える傑作を。
      
信じてます。
現在のメンバーは、そのために残った5人なのだと。
      
      
      
      

2011-06-23

Blind “Face”

      
      
FACEBOOKなるものを始めてみました。
      
よくわからないまま始めて数週間が経ちますが、
いまだ五里霧中。
      
しかもどうにも居心地が悪い。
こんな感じがしているのはわたしだけ?
このナンともいえない違和感の正体は……
      
      
      
FACEBOOKには『いいね!』というボタンがあって
人の書き込みに対してコメントを入れることができます。
      
でも『よくないよ!』というボタンはありません。
『違うだろ!』とか『アホか?』とか。
      
コメント蘭で否定的な意見を展開することもできますが、
(わたしの見かける範囲では)そんなことをする人は皆無。
      
実名だから?
でも、相手は『友達』のはず(笑)です。
たまにはそういう意見の交換だってあってもいい。
『リアル』世界なら、友人と飲みに行って
あーだこーだ言い合いになるなんて普通にあることなのに。
      
FACEBOOKでは『肯定』しか許さない空気が支配しています。
例えば、“仕事でだけの知り合いと、『世間話』を交わす”時のような。
あの落ち着かない感じ。
      
もちろん、かくいうわたしだって、
自分の意見が真っ向否定っされたら
平静ではいられないでしょう。
きっと『リアル』の何倍もショックに違いありません。
ネットでの否定はすなわち衆人環視の中の否定ですからね。
むしろFACEBOOKの空気感というのは
そういうネットの性格を踏まえた上で働く
緩衝壁なのかもしれません。
      
それが荒れないための『大人』の態度ということでしょう。
荒れまくる掲示板と肯定だけのうわべのコミュニティ。
もしかしたら、わたしの抱く違和感は
そのような両極端の存在しか許さない
ネットという世界そのものに対する違和感なのかもしれません。
      
しかし、だからといって──
      
高校からの気の置けない友人の近況にまで
言葉を選んでコメントするにいたっては、
オレはいったい何をしているのか???と。
      
      
      
……ただこの違和感、
始める前から漠然とは予想していたこと。
      
世間的には「いろんな可能性を持っている」と
喧伝されているFACEBOOK。
まあ、どっかの代理店の仕掛けだとしても、
“何か”があるからこんなにも広まっているのだろうし。
      
今のところはまだ、『世間話』にいいねいいねと
うなずくだけにしか思えないこのメディアに、
いったいどれだけの事ができるのか。
それを知りたい。
      
友人たちと不思議で不自然な距離感を強いられてまで
やる価値があるものなのかどうかを。
      
というわけで、なんだかんだ言いながらも
もう少し続けてみたいと思います。
      
今は何も見えないFACEBOOKですが、
何かが見えてくることを期待して。
      
      
      
それにしても…… あらためて思い知らされる
『世間話』すらろくにできない
己の貧弱なコミュニケーション能力……(泣)
居心地の悪さの根本原因はこれかな〜。
      
そもそもFACEBOOKに向いてないだろ!
ってオチになりそうな……
      
      
      
      

2011-05-18

京葉線・ぶらり途中下車の旅

      
      
ナレーター(滝口順平さんの声を想像してください。以下ナ)
 「さてさて、今日の旅人はえーわんさんご夫婦ですねぇ〜。
  いったいどこへ行くんですかぁ〜」
えーわん(以下え)「今日はすばらしい天気に恵まれたんで、
  京葉線に乗って旅したいと思います!」
パートナー(以下パ)「ほんと、ゴールデンウイーク初日に相応しい天気だね!」
ナ「ゴールデンウイークって…… アップまでずいぶん間が空きましたね……」
え「ま、まあいいじゃないですか。いつものことだし。
  細かいことは気にしないで、レッツゴー!」
     
      
      
ナ「……それにしても、東京駅からずっと乗りっぱなしなんですが……」
え「………」
ナ「あ、寝てる! ちょっと〜、起きてくださいよぉ〜!」
え「あぁ、すいません。」
ナ「すいませんじゃないですよ〜。
  途中下車してもらわないと番組にならないじゃないですか〜。」
え「え? 途中下車なんかしませんよ。」
パ「そうそう! だって今日はQVCマリンフィールドで今季初観戦するんだから!」
ナ「QVCマリンって、去年まで千葉マリンスタジアムだったとこですかぁ?」
え「よく知ってるじゃない。その通り。
  ってことでまだまだ先だから、もうちょっと寝かせてよ。……くか〜」
ナ「しょ〜がないですねぇ〜。
  目的地がはっきりしてたら“ぶらり旅”じゃないんですけどねぇ。」
パ「とかいっちゃって! いつも台本通りのくせに!」
ナ「あひゃ〜、それはいわない約束ですよぉ〜。」
      
      
      
ナ「やっと海浜幕張に着きましたね〜。
  試合開始の1時にはまだちょっと時間がありますから、
  このへんで腹ごしらえですかぁ〜。」
え「球場直行!」
ナ「へ? だって途中下車したらそこでグルメを紹介するのがお約束ですよぉ〜」
え「今日は早起きして弁当作ってきたから、店に寄る必要なし!
  じつはそのせいで眠かったんだけどね。」
パ「このためにわざわざお弁当箱まで買っちゃって。気合い入ってたよね!」
え「でもそんなに凝ったものは作ってないけど。
  トマトとペペロナータのアンチョビマリネにポテサラ、
  手羽先のオーブン焼きナンプラー風味にシンプルなニンジンサラダ。
  ちょっと前に、奮発して少々お高いオリーブオイルと
  赤ワインビネガー買ったんだよね。
  だから今日一番の自信作は、じつをいうとこのニンジンサラダ……」
ナ「料理自慢はいいですから。球場にだっていろいろグルメがあるでしょうに。
  ラーメンの『ちば魂』や『ロッテリア』の絶品チーズバーガー、
  『パパス&ロコス』のメキシカンフードとか……」
え「なんだ、もう十分知ってるじゃない。
  っていうかわたしら、そのどれも一度も食べたことないんだけど。」
パ「球場で食べるっていったら、いつも枝豆と焼きそばだよね!」
え「フードコートの煮込みもうまいぞ。」
ナ「やれやれ…… そんなんでよく食べ物のブログなんかやってますねぇ〜。」
      
      
     
↓ まあ、いつも作ってる定番料理です。













                              
↓ 夏のような一日でした。













                                         
え「空は快晴!試合は快勝!(ちょっと危なかったけど)
  いやあー、今日は最高だったね!」
ナ「(結局この人たち、球場ではビールとコーラしか買わなかったよ……)
  まさか、このまま家に帰っちゃうんじゃないでしょうねぇ。」
パ「今日はこれから、わたしのハワイ大好き仲間と舞浜で落ち合うのよ!」
ナ「ほほぉ〜、やっと途中下車の旅らしくなってきましたねぇ〜。
  行って帰るだけじゃただの旅ですからね、ただの旅。
  で、舞浜では何するんですか〜?」
え「(ただの旅でいいじゃんか)
  なんでもイクスピアリでライブがあるっていうんだよ。」
ナ「プログレだったら行きませんよ。」
パ「まさか! マノアDNAっていうハワイのミュージシャンよ。
  南国の風のようにさわやかよー! プログレと違って!」
ナ「いいですねぇ〜。こりゃ楽しみだぁ〜。早く行きましょ!」
え「きみたちねぇ……」
        
      
      
パ「え〜と、この辺のはずなんだけど。」
え「迷った。完全に迷った。」
ナ「まさかイクスピアリの中で迷子になるなんて……
  歴代の旅人さんたちは、みんな驚異的な方向感覚で
  お店なんかたちどころに見つけちゃうんですけどねぇ〜。」
え「だからそれは……」
パ「だめだわ! 電話して迎えに来てもらいましょ!」
ナ「まったく、だれですか、こんな人たちをキャスティングしたのは〜。」
      
      
      
ナ「ライブも楽しかったし食事とお酒も堪能したし良かったですねぇ〜。」
え「わたしだってプログレばかり聴いてるわけではないのだよ。」
ナ「ってあなた、奥様に付いて来ただけじゃないですか。
  ところで、ライブの写真とかはないんですかぁ?」
え「撮ってないよ。」
ナ「なんで撮らないんですか〜。絵がなきゃブログになりませんよ〜。」
パ「ねえねえ! 何をもたもたしてるの!」
ナ「いえね、えーわんさんが写真撮ってないっていうんですよぉ。」
パ「しょうがないわね! わたしが撮ったからそれでも上げなさい!」














                              
ナ「うひょぉ〜。楽しそうな感じが良く出てますね〜。さすが奥様〜。
  ところで、お仲間の方も皆さんそろって、どこかに移動ですかぁ〜?」
パ「ちょっとお腹も物足りないし時間もまだあるから、もう一軒行こうって。
  Hさんのよく知ってる店が八丁堀にあるんですって!」
ナ「5駅先の八丁堀で途中下車ですね。えーわんさん、今度は頼みますよ〜。
  いい絵ばっちり押さえてくださいよぉ〜。」
え「うるさいなもう……」
      
      
      
ナ「ビストロ ガール・ド・リヨン……
  ここがHさんイチオシのお店ですかぁ〜。雰囲気ありますねぇ〜。」
え「パリの小粋な食堂っていう感じだね。本当は予約困難の超人気店らしいよ。」
ナ「(パリなんて行ったことないくせに)じゃあ、今日は運が良かったんですね〜。」
パ「Hさんのおかげよ。常連なんだから!」
え「料理は決して洗練された感じじゃないけど、Hさんのいうとおり、
  うまいしボリュームあるし、混むのも納得だね。」
ナ「そういうHさんは何も召し上がってませんが、どうかしたんですかぁ?」
パ「通ってるスポーツジムでやってる体脂肪率コンテストの計量が
  明日なんですって!」
ナ「少しくらいダメなんでしょうか〜。ものすごい鉄の意志ですね〜。
  でもたしか、Hさんはお二人の結婚パーティーの司会をしてくれた方ですよね。
  それも当日その場でお願いして(むちゃくちゃだなぁ)。
  そんな“恩人”が必死に頑張ってる目の前で、
  よくもまあ、そんなにばくばく食べられますねぇ〜。」
え「いやあー、ソーセージもサラダもビーフシチューもどれもうまいわー。
  付け合わせのニンジンサラダ、うちのともちょっと違って、勉強になるなー。」
ナ「だめだこりゃ。……あ、そうそう、思い出した。
  えーわんさん、写真ですよ写真! 料理を撮らないと!」
え「んー? まだ憶えてたの? 
  正直いうけど、店でばしゃばしゃ写真撮るのって嫌いなんだよ。
  料理なんか特にそうだけど、タイミングが大事だったりするわけじゃん。
  例えばサービスされた瞬間が料理をいただく一番のタイミングだろうし。
  そんな大切な瞬間を、写真撮ることで逃しちゃうのって
  自分にとってももったいないし、お店の人に対して失礼だと思わない?」
ナ「何をえらそうなこといってるんですかぁ〜。
  写真もなく文章ばっかりだらだらと長ったらしいから、
  このブログ、だれも読んでくれないんですよぉ〜。」
パ「……原因はそれだけじゃないけど!」
ナ「とにかく、この途中下車企画も今回限りにさせてもらいますよぉ!
  もう二度とごめんですからねぇ〜!」
      
      
      
     

2011-05-02

Rendezvous 6:15

      
      
時は4月15日PM6時15分。
川崎駅改札にて落ち合った
もはやおなじみ、われらプログレ・ブラザーズ。
      
この日われわれに課せられたミッション、それは
70年代末にこの日本でも絶大な人気を誇った
英国プログレッシブ・ロック最後の徒花、
UKのリユニオン・コンサートを目撃することであります。
行って参りましたよ。
今やプログレの聖地といってもいいかもしれません
川崎クラブチッタ!













                              
振り返れば…
ここに至るまでの道程は長かった。
      
そもそも再結成の噂があったのは90年代中頃でしたかね。
その時は実際にレコーディングも進んでいたとか。
      
当時ジョン・ウェットンはソロとして活発に活動していた頃で、
わたしもアルバムは欠かさず買っていたし、来日すればライブにも行きました。
しかし本人の資質からか
ソロ・アルバムはプログレとは呼べないAOR的な内容。
ライブではUKはじめキング・クリムゾンやらASIAやらの代表曲を惜しみなく披露も、
どーにも“往年の大物歌手がドサ廻りしてる感”漂ってしまうのがやるせない。
どちらも悪くない、悪くないんですが、やっぱり物足りない、
いわば、“プログレするウェットン”に飢えていた、
ちょうどそんな時に持ち上がったUK復活の報だったんですね。
      
業界の裏方(?)に甘んじていた相方のエディ・ジョブソンも
なんかやる気出してるみたいだし、
これは期待するなという方がムリというもの。
しかし新作を今か今かと待ち続けるも一向に出る気配がありません。
その後も何事もなかいかのように続々とソロアルバムを出し続けるウェットン。
あげくはスティーブ・ハケットとGENESISナンバー演ってみたり。
他にやることあるだろ!とどのくらいの人がつっこんだことか
(それでもホイホイ観に行くところが悲しい)。
      
そうこうしてるうちウェットンのASIA参加などもありつつ
いつのまにか干支が一回り。
      
もうUK復活なんてだ〜れも考えてなかった2007年、
今度はジョブソンが動き出します。
自身のバンドUKZを立ち上げ。
UKをひじょーに意識したバンド名ですが
逆に“これでUK復活は確実になくなった”と確信しました。
ウェットンがすでにASIAの一員としても、ジョブソンがフリーなら
まだ万に一つUKへの道はあったかもしれません。
しかしジョブソンも自らのバンドを作ったとなると
もう二人が組むことは(少なくとも当分の間は)ない。
いくら名前が似ていても、ジョブソン一人では(同様にウェットン一人でも)
UKにはならないのです。
ライブではUKやKCの曲を演ったそうですが、わたしは未見。
このバンドにはむしろ過去にとらわれないNEWバンドとして期待していました。
そういう意味でも、その後派生したU-Z Projectにも落胆。
これってただの懐メロバンドじゃん……
      
しかしそこで潮目が変わってきます。
ポーランドでのライブに、ゲスト扱いとはいえウェットンが参加。
そうなると話が違ってくるからファンとは勝手なもの。
昨年11月には一部その時の様子も収めたライブ・アルバムも発売されました。
なんだかんだいって懐古的な自分ってどうなのよ?と思いつつ
だけどこの二人の共演を無視できない。
アルバム買おうか買うまいか、
そんなオヤジごころゆらゆら揺らめいてる最中に
突然発表されたUK再結成・緊急来日のニュース。
      
あまりにも突然だったのでチッタのメルマガに一瞬目を疑いました。
いや〜、びっくりしましたね〜。
しかしタイミング的にはどんぴしゃ。
結果的にU-Z Projectが絶好のプロモーションになったわけですね。
驚きは期待感に変わります。
このライブはなんとしても行かなければ!
      
と、ふつうならこのまま特筆することもなくライブ当日を迎えるわけですが
今回のミッション、ここからが一苦労。
      
まずはチケット争奪戦。
      
先行発売初日、新宿ディスクユニオンに向かうと
そこにはなにやら人だかりが。
はて、(近くの)BEAMSでバーゲンでもあるのかいなと近づくと
それにしては年齢層に違和感ありすぎ(笑)。
まさか……と思う視線の先で
行列がディスクユニオンへと消えていくじゃないですか。
プログレのチケット販売では初めて見る光景です。
あらためて思い知るUK人気の高さ。
そういえば、わたしらが高校生くらいの頃は
UKとか普通にFMで流れていたもんなあ……
どうせプログレ、とひとくくりにしていたわたしが甘かった。
もっと早く家を出るべきだったと後悔しても後の祭り。
残念ながら希望する土曜日のチケットは
わたしの遙か前で完売してしまいました。
それでも金曜日の席がゲットできたのはまだ幸運だったようですね。
その後の抽選発売も落選者続出の様子。
一般発売はもちろん瞬殺。
プログレ界(そんなもんあんのか)的には
ちょっとしたUKフィーバーが吹き荒れました。
まあ、はっきりいってハコが小さすぎたってことなんですが、
呼んでもらって文句はいえませんわな。
      
ようやくチケットも手に入れあとは当日を待つだけ〜
と安心したのもつかの間、3月11日、あの大震災が日本を襲います。
      
今年のプロ野球、わがマリーンズの開幕は仙台で対楽天戦。
じつは3月26日からのKスタ3試合、チケット購入済でした。
しかしそれどころではなくなってしまったのはご存知の通り。
UKと相前後して来日する予定だった
ホークウインドやアレアも早々に中止を決定しました。
御大ジミー・ペイジも来日取り止め。
彼のトークショーの会場は長崎。
英国政府から渡日自粛の勧告が出ていたとはいえ、この用心深さ……
      
しかしこればかりはいたしかたありません。
わたしも半ば覚悟していました。
いつUK公演中止のメールが来るのかと……
      
しかし、こんな時こそ立ち上がるのが憂国の四士!いやニ士!
しかも片方は
日本語の決めぜりふをかまし続けて30余年のウェットンです。
ブリティッシュ・ロック界随一の演歌の男です。
彼らは約束通りやってきました。
      
いろんな事を乗り越えて迎えたライブ当日。
もう、二人が同じステージに立っている姿が拝めさえすれば
あとは何もいいますまい。
なんといっても2人とも若くないんですから。
予習のためこの1ヵ月聴きまくった
70年代に録音されたブートのような脂ののりきったパフォーマンスは
望むべくもありません。
特に今世紀に入ってからのウェットンについては
一時かなりの酷評も耳にしましたしね。
      
ところがどっこい、演奏が始まってすぐに
そんな杞憂は吹き飛びました。
いきなり「In The Dead Of Night」「By The Light Of Day」
「Presto Vivace And Reprise」をイッキ演奏。
全員テンション高い高い。
ウェットンの声も想像以上によく出ています。
むしろソロの時より迫力が増してるかも。
あのでかくなった腹で増幅させているのか?
ジョブソンも相変わらずのテクニシャンぶり。
70年代のライブだってここまでスタジオ・バージョンに
忠実じゃなかったぞ!?というアレンジを難なくこなします。
必殺の透明バイオリンも健在!
一歩間違えばイタイことになりそうな
ファンタジックなルックスのこの楽器。
それを貴公子と呼ばれた30年前同様
なんの違和感もなく使いこなしてしまうとはさすがです!
      
そしてその二人以上に驚いたのが、マルコ・ミネマンのドラム。
かなりのテクニシャンらしいということは聞いていましたが
実際にプレイを聴くのはこの日が初めて。
テクニックもさることながら、こんなにもパワフルだったとは……。
      
わたし、ブラッフォード先生
(ホントはブルッフォードといわないと怒られますが)は大好きで、
参加アルバムは欠かさず買いまくる追っかけです。
でもUKだけはテリー・ボジオに一票!なんですよね。
わたしが思うUKの最高傑作は3人期のブート。
キーボードを中心としながら、ギターの抜けた穴を
ベースとドラムの手数&パワーでカバー、
カバーどころか倍返しでキーボードと三つ巴のバトルを展開、
〜なんていう演奏がUKの楽曲には合ってるような気がします。
というわけで
怒濤の弾幕を張りまくるミネマンのドラムは
わたし的には大歓迎。
      
少しだけ残念だったのは
ギターのアレックス・マカチェク。
あまりにもアラン・ホールズワースを意識しすぎたせいか
ちょっと精彩を欠いていました。
ソロ・アルバムではバリバリ弾き倒してますし
実力はあんなものじゃないと思うんですが……
ただもともとのバンドでもホールズワースは居場所なさげですしね
(そう、わたしは“UKにギターはいらない派”)。
それでもジョブソンがバイオリンに持ち替える時の空白を埋めたり、
ベースをユニゾンでサポートしたり
(ウェットンのベース、さすがに往年の迫力はなくなりましたね……)、
脇役としてしっかり演奏を支えていました。
      
演奏はたっぷり2時間以上。
サックスの代わりにバイオリンが入る「Starless」や
ブラッフォードの「Sahara Of Snow part2」も演ったりしてサービス満点。
もちろん、79年初来日以来のウェットンのオハコ、
「キミタチサイコダヨ!」も炸裂。
アンコールの時には今や伝説のUKコールも巻き起こりました。
アンコールはしっかり3曲。
オーラスはジョブソンのエレピのみの伴奏で
ウェットンが情感たっぷりに「Rendezvous 6:02」を歌い上げました。
正規版、ブート、ウェットンのソロ・ライブと
今までいろんなバージョンのRendezvousを聴いてきましたが
わたしの中ではこの日の歌唱が最高のものになりました。
      
次はぜひともこのメンツで新作を!と欲求は高まるばかり。
しかしお互いの活動もある中、これは叶わぬ願いでしょうか。
新作を出してこその“現役バンド”だと思うのですが。
ただそれはそれとして、
この日のライブ自体は想像を遙かに超えた大満足のライブ。
いろんな事が起きている今の日本に来てくれて、
心から感謝感謝のわたしとYさんなのでありました。
      
……じつはわたしたちも、ライブ前の腹ごしらえに
ラゾーナ川崎でぴょんぴょん舎の盛岡冷麺を。
祈、復興。
      
      
      
      

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