しかし、なんでまた、
われら男ってのは
マシンと名の付くものに目がないんでしょーかね。
車好きならF1マシン、プロレス好きならストロング・マシーン。
昭和の中坊あこがれ「マシーン・ヘッド」
(キミはブラックモア派?それともペイジ派?)。
荒れ狂うオルガンの嵐ソフトマシーン!
(後期も好き)
とまあ、枚挙にいとまがありません。
さらには自分が所有しているモノを
「オレのマシンはさ〜」とか言ってみたりする始末
(それが車やバイクじゃなく
仕事でしか使わないPCだったり
ガタの来たチャリンコだったりするから情けない)。
マシン、それは魔法のことば。
マシンと付くだけでワクワクしてしまいます。
あげく、ぽぽぽぽ〜んと欲しくなってしまう。
わたしだけ? いいえ、誰でも。
男性特有の不治の病みたいなもんですね。
そして料理にハマり始めたばかりの頃にも
もちろん発症。
速攻で買いに走ったマシンがこれ。
(症状その1:欲しいモノは我慢できない)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh6aWz1dpskzdbASAMU8A4w2ymx1Tfty_hi7D2F19e0f1VJarxoDLEWZhS59cpV0hC4vF0j2E3MH9eYaxMJVvXQn8XwgPr9VQ56Uxpf12DHGgtcu4F46ymIvdrj0tuN65UER3R_5uFGbns/s400/2011041015520000.jpg)
イタリア製IMPERIAのパスタマシン!
クロームの輝きにうっとり
(症状その2:重度の金属フェチ)。
ギヤが噛み合いローラーやカッターを回す仕組みにほれぼれ
(症状その3:とにかく“ギヤ”が付いてるものに弱い)。
お料理の世界には似つかわしくない無骨なスタイル
(症状その4:機能美命。たとえそれが洗練されていなくても
ガジェット的猥雑さがまた良かったりする)。
こんなマシンらしいマシンをほっとくなんてできません。
そんな愛用のマシンで
先日もタリアテッレを作ってみました。
↓いつものトマトソース&パンチェッタでアマトリチャーナ
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj7GxDbJBYgkXqOzKZt6U7DATCntqzm3qgEto35FBxiTReseqPip2thc9PWQnIwY5Et3G2jMsECxA_sPn54P8N8HTiSrzUXw4AU-lkRDLSlRC8SN4FlkNQgpdWuyQIrYvEwUsVHYUYOV-M/s400/2011032621570001.jpg)
正直に白状すると、愛用というわりにはかなりの久しぶり。
じつはちょっとおっくうになっている……
あまりよく考えないで衝動買いしてしまったせいもあるんですが
パスタマシンって、思っていた以上に
めんどくさい代物だったんですよ。
そりゃ綿棒でのばして包丁で切るなんて芸当を
わたしごときがやろうと思ったら、とんでもない大仕事。
仕上がりもひどいことになりそうだし。
確かにマシンはきれいに作れます。
それでもやっぱりあたりは粉だらけになるし
生地を何度も何度もローラーに通さなきゃいけないし、
なかなかに手間がかかる。
むしろ2〜3人前ぐらいなら
手でひねってショートパスタにしたほうが楽ちんなくらい。
あたりまえですが、あっという間にパスタができる
夢の機械ではありません。
そしてもう一つ高いハードル。
買って初めて知った衝撃の事実(そのくらい調べとけって)。
なんとパスタマシン、洗えません。
使用前には余分の生地を通して汚れを落とし、
使い終わった後は、粉にまみれているのをきれいにしてから
楊枝・竹串で歯の間をほじほじ。
さらに少し時間をおいてからほじほじ
(これは詰まった生地が固まって取りやすくなるため)。
……てな作業を
バラしてじゃぶじゃぶ洗いたい!という衝動を抑えつつ
黙々とやるわけです
(症状その5:普段はめんどくさがりのくせに
好きなマシンのメンテとなると意外にマメ)。
確かにギヤで回すんだし錆びたりしたらアウトだよな〜
というのは理解できるとしても、
水で洗えない調理器具作るイタリア人。
やっぱりメンタリティがちょっと違う。
というわけでなかなか出番のないわが家のパスタマシン
(症状その6:機能のうんちくは語るけど
じつはあまり活用していない場合が多い)。
それでも、たまに作るタリアテッレの
何とも言えないもっちりとした食感は最高!
手間をかけた甲斐があるというものです。
これからは飾っておくだけじゃなく
ガンガン使わないともったいないですね!
……と、日記には書いておこう。
ブログ的にはきれいにまとまって大団円。
でも本当のこと言うと、
たまにしか使わないのにそうそううまく操れるほど
このマシンは甘くなかった!
パスタマシンかフェラーリか(そこいくか)。
やっぱりイタリア人、侮るなかれ。
いや侮っていたわけではありませんが。
粉の配合を変えたりはしているものの
いまだこれ!という食感のものが作れません。
うーん。
生地自体というよりも
生地の厚さに問題があるような気がしている
今日この頃です。
マシンの厚さ調節を
一番薄くするとピロピロして歯ごたえが物足りないし
二番目にすると逆にぎっしり重すぎる感じになってしまう。
この中間の目盛りが欲しい!
ひょっとして、
他のマシンなら理想の厚さが作れるのかもしれませんが……
(症状その7:うまくいかない時は自分の腕を棚に上げて
マシンのせいにしがち)
(症状その8:そしてすぐ他のマシンに目移りする)
この病、最後に待ってるのは
決まって最も始末の悪い症状なのでありました。
(以下症状その1に戻って延々ループ)
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