2011-04-04

桜咲く。

      
      
がんばろう、なんて簡単に言えない。
わかった風にもっともらしい言葉を吐いてもそれで終わり。
何億円も寄附できるわけでもなければ
今すぐボランティアとして駆けつけるわけでもない。
悲しいかな、わたしはわたしの日常を生きるだけです。
ただし、地震以前とは確実に何かが変わってしまった日常を。
      
      
      
というわけで、日常の話を書きます。
      
日曜日、駒場公園で花見を敢行。
家の近所のバーが主催です。
その店によく訪れるお客さんたちが集まりました。
      
若いころは「晴れ地蔵」「ロケの必需品」とまであだ名された
超晴れ男のわたしですが、その能力も歳とともに衰えるばかり。
いまやすっかりただの人。
いい具合に暖かい日が続いていたにもかかわらず、
この日に限って冬に逆戻りしたかのような寒い曇天の一日でした。
      
しかしそれも宴会が始まってしまえば問題なし。
回を重ねるごとにゴージャスになる食事。
なんと今年は寿司を出前!
ラムチョップのオーブン焼きなど参加者の皆さんの手料理も凝ってます。
(わたしはいつものカポナータを持参……。でも肉の魔力の前に完敗(笑))。
そして樽酒やワインの差し入れ。
準備万端、ホットウイスキーまで。
桜をバックにiPodスピーカーから流れるハワイアンも一興です。
ホントみなさんよく気がつくというか用意がよろしいというか。
さすが飲み慣れ遊び慣れしてらっしゃる!
おかげで桜は七分も宴は満開。
食べて飲んで、
寒さも忘れる楽しいひとときでありました。
      
↓ とはいえ写真で見るとやっぱり寒そうだな……













                              
3月11日。
      
2001年9月11日、アメリカの同時多発テロで
世界のパラダイムが変わってしまったように
間違いなくこの日も、今後
時代の転換点として語られる事になるでしょう。
多くの人生はもちろん、
政治も経済も、そしておそらく
日本に住むすべての人の心も変えてしまった日として。
      
この日花見に集まった方の中には
ご実家を津波で跡形もなく流されてしまった方がいました。
わたしにも避難所生活を強いられてる親戚がいます。
花見の会費の他に任意で義援金を募り
寄附をしようということにもなっています。
      
それでも、桜は咲き、人は集い、酒を飲む。
      
3.11後の日常をどう生きるか。
      
数年後、数十年後にふり返るとき、少なくとも
日本の有様が今より悪くなっていないように。
      
      
      
      

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