2012-02-08

Across The Border

      
旅。
      
がんじがらめの日常から逃れ
境界を越えて
殻の外から自分を見つめ直す。
      
Travels With Myself
      
あてどなき彷徨。
人生のExile。
      
そして帰還。
      
不肖ながら、帰って参りました。
      
ハワイから。
      
いや〜、ハワイいいっすね〜。
輝く太陽。心地よい風。
日本の記録的寒波なんて忘れてましたわ。
      
仕事から少し離れるいい機会。
これからの人生じっくり考えてみようと
旅立つ前は思っていたんですよ。ホントに。
あるいはとっくに冗談じゃなくなってる
老後の心配とか。
      
しかしねー。行き先がハワイってのがどうも。
      
彼の地に足を一歩踏み入れた瞬間、日本で悶々としていたことなんて
見事にどーでもよくなっちゃうんですねこれが。
南国の魔力。なんくるないさ〜!マイ・ペンライ!ケ・セラ・セラ!
(ハワイの言葉じゃないけど、いいじゃない!)
      
そもそもたかが5泊程度の滞在じゃ
じっと考え事してるヒマなんかあるはずもないし。
      
パートナーと二人、シー・カヤック乗って、買い物して、
散歩して、ジャンク食べまくって、
あと、友人の結婚式に出席して。
      
That’s All
      
あっという間に旅の時間は過ぎ去り、
結局また
何もなかったかのように日常に舞い戻る。
      
楽しかったから、ま、いいか!
(なんだか南国の魔力とは関係ないような気がしてきた)
      
そういえば。
      
前回ハワイに行ったときは
お気に入りCDをトランクに詰め込み
一部の友人から(そこまでするか!と)不評を買いましたが、
今回はなんと、文明の利器を活用しましたぞ!






















                        
この旅行のためにiPodオーディオを買ってしまいました
荷物になってることに変わりないけど。
      
ちなみに上に乗っかっているiPod mini(わが家では最先端)は
パートナーの所有。
彼女の好きなハワイアンしか入っていないiPodに、わたしのCDを
(頼み込んで)いくつか取り込んでもらったのであります。
      
ハワイではもちろん大活躍。
部屋ではずーと音楽ならしてた。
      
音質的なことを言っちゃえば、ご多分に漏れず
中域は薄いし、ブーストされた低音が耳に障るし、音場は狭い。
しかし(試聴した)S○NYとかのおもちゃっぽいのに比べたら断然よろし。
なんたって旅行目的、コンパクト重視ゆえ選択肢も限られる。
そんな中ではデザインが断トツに良いので
総合的にはいい買い物したと思ってます。
余談だけど、なんで日本のメーカーはこーゆーデザインできないかなあ。
ありえないでしょ。S○NYとかのおもちゃっぽいのとか(しつこい)。
      
それは良いとして。
      
実は今回、ハワイで聴いてみたい曲がありました。
あの名曲「Diamond Head」。
      
そう、エレキがテケテケと心地よい夏の風物詩…
って、ベンチャーズじゃなくって。
      
プログ好きならおなじみ、あのトンボのメガネで有名な
フィル・マンザネラ ソロ・アルバムの中の一曲。

















                              
それにしても「Diamond Head」、
アルバム・タイトルでもあるのに
ジャケットがぜんぜんハワイっぽくないのは何故だろう。
アメリカ中西部を走ってるユニオン・パシフィック・鉄道の
昔の機関車らしいのですが。
そりゃ大きなくくりではアメリカには違いないけど、
このざっくり感は彼に流れるラテンの血がなせるワザ?
      
それは言い過ぎとしても、確かに最近では
ラテン・ルーツを意識した音楽性を追求しながら
精力的に活動するマンザネラ。
ビバ!ケ・セラ・セラ・スピリット。
このソロ1作目でもそこはかとなくおおらかな空気を感じます。
そんな感覚がハワイのゆったりした時間の流れにじつに合う。
いつのまにかジャケットのミスマッチなんかマイ・ペンライ。
エコノミー・ホテルの窓からは何も見えなくても、
心はダイヤモンド・ヘッド・ビュー。
そしてラテン・ルーツに敬意を表して飲むコロナ。
う〜ん。たまらん。
      
とはいえ、プログレばかり流していては
パートナーに叱られます。
ハワイまで来てケンカになってもつまりません。
      
ここはひとつ、家ではできない必殺ワザを!
      
シャッフル機能〜〜〜!
      
は?そんなにもったいつけるほどのものじゃない?
否。このワザこそわたしにとっては超えてはならない一線。
アルバム1枚で一つの完成された作品とする
われわれプログレッシャーにとっては
この世に存在することすらアンビリーバブルな機能です。
アルバム1曲目を聴きだしたら
そのまま最後まで聴き通さなければならない鉄の掟。
順番を入れ替え、あまつさえ他のミュージシャンの曲と混ぜるなど
考えるだに恐ろしい。
ああ、プログレの神様、お許しください。
とうとう禁断の果実に手を触れてしまいました。
      
でもまあ、ここはハワイだし〜。
マイ・ペンライ、マイ・ペンライ、と……
      
な、なんだこれは。
ギャビー・パヒヌイの後にハット・フィールド・アンド・ザ・ノース。
エイミー・ハナイアリイの後にナショナル・ヘルス。
ナレオの後にジェネシス。
      
ハワイの空気もどこかへ吹き飛ぶシュールっぷり。
プログレオンリーより破壊力あるじゃん!
シャッフルスゴイわ。ipod、侮りがたし。
      
人生観は変わらずとも、音楽観は変わったかも。
      
      
      
      

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