2010-10-04

キースといえば?

       
       
エマーソン。こう答えたあなたはエライ。
ちゃんと頭脳改革されてますね。
これからもプログレ者の鑑として堂々と突き進んでいってください。
       
ティペット。こう答える方も多いでしょう。
あなたも正しい。
でもちょっと周りからは小難しいオッサンと思われてるかも。
“1曲50分超・全篇ピアノソロ即興”とか、人に聴かせたりしてませんか?
       
リチャーズ…。このブログ的には何も申し上げることはありません…。
常識ある社会人としてまっとうな人生を歩んでください。
       
…とまあ、キースといってもいろいろですが、
今日のお題、キースはキースでも
キース・ジャレットなのであります。
       
去る9月29日、オーチャード・ホールにて行われた
キース・ジャレットのトリオ(巷にいう“スタンダーズ・トリオ”ですね)による
公演に行ってきました。
       
キース・ジャレット…。いわずと知れたジャズの名ピアニスト。
わたしはアルバム2枚くらいしか持ってないニワカファンですが、
彼の音楽はぜひライブで聴きたい!と
パートナー&音楽好きの先輩方を誘って行くことにした次第。
トリオの他2人、
ゲイリー・ピーコックとジャック・ディジョネットにも興味あったしね。
       
この2人、ジャレット以外でもECMでいろんな人と共演してるので
耳にする機会は多いミュージシャンです。
ただ、今までは“好きなミュージシャンのアルバムを買ったら
たまたまこの人たちが共演していた”って感じだったので
正直あんまり気合い入れて聴いてなかった…(笑)
これを機会にちゃんと聴いてみよう。
       
ちなみにプログレ的にムリヤリこじつけると…
ゲイリー・ピーコックはビル・ブラッフォードのソロに参加していた
アネット・ピーコックの昔の旦那さんですね(遠い!)。
ジャズ・ロック的にはディジョネットが
英ジャズ界の第一人者ジョン・サーマンとの共演多し。
ブラッフォードのソロで思い出しましたが、
ケニー・ホイーラーのアルバムでもドラム叩いてます(これも遠いか…)。
       
さてさて、コンサートのほうはとういうと、
これはもう、すばらしいの一言。
ピアノ、ベース、ドラムスのアコースティック編成で
もっともオーソドックスかつ基本的なカタチのジャズ・トリオ。
これでいわゆるスタンダード・ナンバーを演奏します。
普通こう聞くと「たいくつじゃね?」とか思ってしまうものですが、
それがまったく違います。
そもそもスタンダードといっても、完全に彼らによって再解釈されたもの。
それはキースを中心に即興で紡がれていきます。
こうして演奏されるスタンダードは
一音一音がそこにあるべくしてある厳しい音の連なり。
そうあってこそ奏でることができる感情の起伏。
緊張感と心ふるわす感動が入り交じった、豊かな音楽。
“たいくつ”なんかとはまったく真逆に位置する音楽なのです。
そういった(ともすると矛盾しかねない)感覚を、
耳から聴き頭で理解するだけではなく、
“空気”として身体で納得できたのはやはりライブだからこそ。
いや〜、やっぱ行ってよかったな〜。
       
↓コンサート終了後出入り口に貼り出されたセットリスト。
まだ曲目不明なところが…(笑)。
アンコールは2曲やりましたよ。






















                               
残念だったのは…
シンバルやハイハットがえらく反響して耳障りだった…。
クラシックもやるんだよねぇ、あそこ。
あんなんで大丈夫なんでしょうか?
       
コンサート後は神山町のADAN OHANA GALLERYで食事。
締めには鯛めし。













                                   
じつは9月29日はわたしの誕生日。
先輩2人にごちそうになってしまいました。
ごちそうさまでした!
       
       
       
       

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