2010-02-13

がんばれNIPPON、メダルRUSH!──「Test for Ecoh」Rush──

      
      
わたしのパートナーの目下の趣味は“体動かす系”
(そしてハワイについてのいろいろ)。
こちらがその彼女のブログ「濃いめの顔で北国育ち。
      
いやね、わたしだってスポーツ好きなんですよ。
しかし──
草野球をやらなくなって十数年がたち…
久しぶりにバスケをしてアキレス腱ぶち切ったのは厄年の時…
プロフィールでご紹介したとおりジムに入っても幽霊会員…
      
体がついていかない最近は、もっぱら観るだけで楽しんでおります(苦笑)。
      
今日からバンクーバーオリンピックが始まりました。
しばらくはまた、寝不足の日々ですね。
      
それはさておき
11日のブログでも少し触れましたが、
バンクーバーといえばカナダ、カナダといえばラッシュ、
というのがこの世界では常識でございます(笑)。
中でも、バンクーバーオリンピックのロゴマークに描かれている
石を積み上げた像──イヌクシュクというそうですが──を見て
このアルバムを手に取った人は多いはず。
      














      
「テスト・フォー・エコー」
      
90年代以降のラッシュのアルバムでは一番聴いているアルバム。
前作「カウンターパーツ」もハードロックの好盤だと思いますが、
そこにキャッチーなメロディが加わり、さらにバラエティに富んだ印象。
全体的に明るい感じの曲調が多いですね。
スケール感のあるアレンジなどに若干におう瞬間はあるものの、
70年代のころのプログレ風味はもはやほとんどありません。
まあ、もともとラッシュをプログレとして聴いていないので
まったく問題なし。
      
1曲目はタイトルナンバー「テスト・フォー・エコー」。
鋭く緩急切り返しながら展開するドラマチックな曲。
決してプログレ的ではないけれど、こういうところは
やはり凡百のハードロック・バンドとは一味違います。
      
「ハーフ・ザ・ワールド」は
“世界の半分は忌み嫌う、嘘をつく、奪い去る、…”
なんていう内容の歌なのに、わりと明るくさらっと歌われている。
世界のもう半分に希望を託している…、というか
その半分があるから大丈夫だ、と確信しているかのようです。
      
「トーテム」。
“わたしの心の中にはあらゆる神や偶像や聖堂がある”という曲。
わたしには、ある意味開き直った
“無神論者のための応援歌”に聞こえるのですがいかが?
      
「リジスト」。
ラッシュの“しみじみ感動路線”。
いや、こういうの好きなんですがね。
「デファレント・ストリングス」(パーマネント・ウエーブズ)や
「ノーバディーズ・ヒーロー」(カウンターパーツ)みたいな。
余談ですが、このアルバム後の2作はメロディが致命的に弱いと思う。
ラッシュ史上最高にソリッドな音には力があふれ、
「まだまだ終わってない(もちろん!)」と思わせるのに十分なのですが…
そこにこのような美しいメロディが戻ってくれば
また違う新たなラッシュが聴けるはず。
次作(いつになるのか?)には密かに期待しているのですが、はたして。
      
…何曲かピックアップしてみましたが
アルバム総じてポジティブなエネルギーが伝わってきます。
よくニール・パートの歌詞は哲学的とか難解とか言われますが
このように明るい曲調でプレゼンテーションされるからこそいいのでしょうね。
隠喩に満ちた言葉の向こうから、人生を肯定的に捉えようという
メッセージが浮かび上がってくるような気がします。
(とはいえ英語などまったくわからないので
歌詞カードを読んでの感想でしかありませんが〈涙〉)
    ※上記歌詞の内容に関しては日本版ライナーノートの訳を
     参考に要約させていただきました。
      
わたしにっとてそういう前向きなところがラッシュの魅力。
ラッシュでも聴いて仕事がんばろっか、的な。
もちろん、料理しながらでもばっちり(笑)。
      
      
バンクーバーの選手団にも聴いてほしいぞ!
      
      
      
      

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