2012-06-26

Paint it, Brain


     
前にもちょっと書いたけど
料理の写真を撮るのがニガテである。
     
いろいろ理由はあるけれど、
そもそも一番の根源的な話として、
食べ物を目の前に差し出されて
空腹信号に満たされたわたしの脳が
撮影などという高度に創造的な行為を
監督できるわけがありますか?ってこと。
     
食欲か、ゲージツか。
     
そんなもの食欲の圧勝に決まってる。
     
しかも「これってブログネタじゃね?」
なんていう肝心なときほど
気づいたら食べ終わってたなんてことになりがちなのだ。
     
ネタになるってことは
外でめちゃうまそうな料理を食べるときだったり
家でそれなりに手間をかけた料理を
作ったときだったりするわけだから、
そりゃ食欲MAX、撮影なんか飛んじゃう確率は高くなる。
     
仕方がない。
思い出したときだけのイヤイヤ写真でここまで来たけど
ついに本邦初公開、奥の手を使うとするか。
     
ふっふっふ。カメラなど使わなくとも、
人間には脳という立派な記憶装置が備わってるのだよ。
十分食欲を満たしたあとで、
じっくりと創造的に使えばいい。
     
これで食欲もゲージツも両取りだ。
     
そんな折り、というかけっこう前になっちゃいましたが
Yさん夫婦がわが家に遊びに来てくれました。
その時も僭越ながらわが拙作をお出ししたものの
果たして1枚の写真も撮らずじまい。
     
てなわけで今こそ自前の記憶装置をフル稼働。
ちと前なんで難儀でしたが、なんとか
その時の献立のうちいくつかを絵にしてみましたぞ。
     
        
タコとセミドライトマトのマリネ。


















          
                         


                         
ニンジンサラダ。L’OULIBOはお客様仕様。

                         
                         

















    
                           
自家製マグロのコンフィとミョウガのスパゲティーニ。
ツナのオイリーさもミョウガのさっぱり感で良いバランスに。
はっきり言って、合います。


                              
              

















    
                 
うむむ。もしかして写真なんかより
よほど絵のほうが巧拙を問われるんじゃ……
      
自分の画力は計算外だったわ。
     
ゲージツへの道は、遠く険しい。
     
     
     

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