2011-10-23

過剰の愛


久しぶりの更新であります。
ネタがなかった?
いやいや、ブログはサボっても
自炊活動およびプログレ活動はしっかり継続してたんですが。
特にプログレ界では
むしろイベントてんこ盛りだったここ数ヶ月。
8月のKANSAS来日に始まり今や夏の風物詩
日比谷野音の「プログレッシブ・ロック・フェスティバル」、
10月はこれまた年1回のお祭りになりつつある(のか?)
NHK FMによる「今日は一日プログレ三昧」の放送。
そして11月早々にはだれもが驚いた
「イタリアン・プログレッシブ・ロック・フェスティバル」開催。
十数年前から徐々に再発、来日は盛んになってきていたものの、
去年辺りからこのようなグループの枠を超えたムーブメントが起こり始めてきました。
来ちゃいましたね。ついに。
第2次プログレ・ブーム!
プログレ・ニュー・ウェーブ!
プログレ・ルネッサンスが!
思えば80年代。
世の中が浮かれ出すと同時に「重い、暗い」と世間の片隅に追いやられ、
ついにはレコード店やラジオから一切のプログレが消滅したあの時代。
西新宿の雑居ビルの一角に出入りし、高値で取引される輸入盤に
なけなしの金をはたいていたわたしたちは、
間違いなくアンダーグラウンドな存在でした。
それが、まさかまさか、
野外コンサートでオーディエンス総立ちの中、皆で「伝承」を歌い、
真っ昼間のラジオから流れる
「Tenemos Roads」を聴きながら
酒を酌み交わす日が来ようとは。
プログレ全盛の70年代前半はまだ小学生だったわたしたちは、
じつは数年の差で黄金時代に乗り遅れてしまった世代。
バブルで廃れ不況になると流行るプログレ、というのも
ちょっと複雑な心境ではありますが
まあ、ここは素直にブームを喜びましょう。
遅れてやってきた我が世の春を。
(肝心のミュージシャン達は晩秋の雰囲気もありますが…)
というわけで、最近の私のミッションは
「イタリアン・プログレッシブ・ロック・フェスティバル」
(字数多いな)に向けOSANNAをしっかり予習すること。
じつは『イタリアン』で反応するのは食欲だけだったわたし。
プログレに関しては英国・北米中心。
食わず嫌い克服のため、
そちら方面でもオーソリティーのおなじみYさんから
CDをお借りして猛勉強という次第。

















今更ですが、OSANNAスゴイなあ。
時にGENESISを思わせる叙情の嵐と
KING CRIMSONにも迫るヘヴィーネスが
交錯しまくる展開は濃い〜の一言。
過剰な音数、過剰な展開、過剰な感情表現、etc.etc.…
プログレの定義の一つに『過剰の美学』という項目があるとするなら、
OSANNAの音楽はまさに過剰中の過剰、
プログレの中のプログレといえるのかもしれません。
これを生で体験できる「イタリアン・フェス」。
略すとまさに食欲のそそられるようなイベント名ですが
まあそれはともかく、
なんとも楽しみになってまいりました。
そうそう、『イタリアン』といえばもう一つ、
こちらは正真正銘、おいしい『イタリアン』。
新潟ご当地グルメの王様、みかづきの「イタリアン」が
なんと家庭で手軽に食べられるようになっていたとは!
↓ 「新潟っ子のソウルフード」という煽り文句はちょっと恥ずかしい…
その通りなんだけど。

















この袋入り生麺の「イタリアン」、
見つけたのは新潟の駅ビル。
東京では見たことないけど、全国展開してないのかな?
関東在住で「近所のスーパーにあったよ」という方がいらっしゃったら
ぜひご一報を。お願いします(マジ)。
で、完成形がこちら。

















具のキャベツ、もやしと付け合わせのショウガは自分で用意。
作り方は至って簡単、具と麺を炒め
付属の焼きそばソースで絡めて皿に盛り、
温めておいたトマトソース(これも付属)をかけるだけ。
コツはズバリ具に変に凝らないこと。
肉を入れるなどもってのほか! チープな味が命。
そして白ショウガ(いわゆるガリですね)を必ず添える!
焼きそばソースとトマトソース、そしてショウガ、
この三位一体のハーモニーこそ神髄。
ゆめゆめ忘れるべからず。
麺の感じはちょっと違うけど味はなかなかの再現度。
不思議なうまさがあるんだよね〜。
ガキの頃の刷り込みかもしれんけど。
そもそも普通のソース焼きそばで十分うまいのに
なぜあえてそこにトマトソースをかけるのか。
これもまた、『過剰の美学』いや『過剰の美味』。
「イタリアン」の名に恥じないプログレッシブ・グルメ。
子供の頃からこの味に慣れ親しんでいたわたしにとって、
遅かれ早かれ、イタリアン・プログレを聴くのは
運命だったのかも?

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